鳩対策

2026年9月18日

セキレイの被害にお困りの方!対策・駆除について鳥害対策のプロが徹底解説!

セキレイの被害にお困りの方!対策・駆除について鳥害対策のプロが徹底解説!

尾を上下に振りながら地面を歩くセキレイは、河川敷や公園だけでなく、住宅地や商業施設、工場・倉庫の周辺でもよく見かける身近な野鳥です。白と黒を基調としたスマートな姿から、かわいらしい鳥という印象を持っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、セキレイが建物の中に入り込んだり、軒下や設備の隙間に巣を作ったりすると、糞による床や製品の汚れ、羽毛や巣材の落下、鳴き声などの被害につながります。特に工場や倉庫では、商品や製造ラインへの異物混入を防ぐため、わずかな糞や羽毛でも放置できない場合があります。

セキレイは体が小さく、シャッターや屋根、配管まわりなどのわずかな隙間から入り込むことがあります。そのため、姿を追い払うだけではなく、侵入口や滞在場所を特定し、建物の構造に合った対策を行うことが重要です。

今回は、セキレイの生態や発生する被害、自分で駆除・撤去するときの注意点、効果的な鳥害対策について、鳥害対策のプロの視点から詳しく解説します。

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セキレイってどんな鳥?

セキレイ
セキレイは、スズメ目セキレイ科に属する鳥の総称です。日本ではハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイなどがよく見られます。

種類によって体の色や好む環境は異なりますが、長い尾を上下に振りながら地面を素早く歩き、昆虫などを探す姿が共通した特徴です。水辺にいる鳥というイメージがありますが、近年は市街地や工場地帯など、人の生活圏で見かける機会も多くなっています。

日本でよく見られるセキレイの種類

建物の周辺でよく見かけるのがハクセキレイです。体長はおよそ20cmで、白・黒・灰色を基調とした羽色をしています。開けた地面を好み、河川敷や農耕地のほか、道路、駐車場、駅前、商業施設、工場などにも現れます。人工物の隙間を営巣場所として利用することがあり、セキレイによる建物被害では中心になりやすい種類です。

セグロセキレイも白と黒の羽色をしていますが、ハクセキレイより顔の黒い部分が目立ちます。日本を中心に生息する鳥で、河川の中流域や水田などでよく見られます。河原のくぼみや橋梁、建物の隙間などに巣を作ることがあります。

キセキレイは、黄色い腹部と長い尾が特徴です。山間部の渓流や小川など、流れのある水辺を好みますが、橋の下、石垣のくぼみ、軒下や屋根の隙間など、人工物を営巣場所として利用する場合もあります。

このように「セキレイ」といっても、種類によって生息場所や行動には違いがあります。実際の対策では、どの種類が、どこから入り、建物をどのように利用しているのかを確認することが大切です。

セキレイの生態

セキレイは地上で活動することが多く、両足を交互に出して素早く歩きながら餌を探します。スズメのように跳ねながら移動するのではなく、駐車場や道路を小走りするように動くため、見分けやすい鳥です。

また、名前の由来にもなったとされる、長い尾を上下に振る動作も大きな特徴です。この動作の正確な理由には諸説ありますが、周囲を警戒しているときや地面を歩いているときなど、日常的に尾を振る姿が見られます。

繁殖期にはつがいで縄張りを持ち、巣に適した場所を探します。種類や地域によって差はありますが、おおむね春から夏にかけて繁殖し、枯れ草、細い根、コケ、動物の毛などを使って巣を作ります。

巣を作るのは、自然の岩場や土手のくぼみだけではありません。屋根や外壁の隙間、軒下、橋の下、看板の裏、機械設備の周辺など、人が造った構造物も利用します。雨風を避けられ、外敵が近づきにくい場所は、セキレイにとって安全な営巣場所になるためです。

繁殖期以外には単独または小さな群れで行動し、秋から冬にかけて複数の個体が集団でねぐらを形成する場合があります。特にハクセキレイは、駅前や商業施設、工場などの人工構造物を夜間のねぐらとして利用することがあります。

セキレイの食性

セキレイは主に昆虫やクモなどの小さな生き物を食べます。地面を歩きながら昆虫を見つけてついばんだり、飛んでいる虫を追いかけて捕まえたりします。水辺では水生昆虫などを食べることもあります。

工場や倉庫の周辺には、照明に集まる虫、水たまりの周辺に発生する虫、植栽に生息する虫などがいるため、セキレイにとって餌を探しやすい環境になることがあります。広い駐車場や荷さばき場も、地上を歩いて餌を探すセキレイには利用しやすい場所です。

人の食べ残しを主な目的として飛来するハトやカラスとは、被害が発生する仕組みが少し異なります。ゴミを管理するだけでは飛来を完全に防げないこともあるため、餌場だけでなく、侵入口、止まり場所、営巣場所を一体的に確認する必要があります。

セキレイの分布と生息場所

セキレイの仲間は日本各地に分布しています。ハクセキレイは低地の河川、海岸、市街地、農耕地など開けた環境で見られ、セグロセキレイは河川や水田周辺、キセキレイは渓流や山地の水辺を比較的好みます。

なかでもハクセキレイは人工的な環境への適応力が高く、川から離れた住宅地や郊外の大型店舗、物流施設、工場地帯などでも日常的に見かけます。建物の隙間が営巣場所となり、舗装された広い敷地が採餌場所になることで、人の生活圏でも繁殖・生息できると考えられます。

水辺から離れた工場でセキレイを見かけても、不自然なことではありません。周辺に餌となる虫がいて、建物内に安全な場所があれば、セキレイが繰り返し飛来する可能性があります。

セキレイが工場や倉庫に入り込む理由

工場や倉庫は、セキレイにとって雨風をしのぎやすく、外敵から身を守りやすい環境です。高い天井の梁、庇の内側、ラックの上、配管まわり、シャッターボックスの上など、人が頻繁に触れない場所が多く、休憩場所や営巣場所として利用されることがあります。

また、搬入口やシャッターが長時間開いている施設では、セキレイが地面の近くを飛んだり歩いたりしながら、比較的容易に建物内へ入ることができます。体が小さいため、屋根と外壁の接合部、換気口、破損した防鳥資材など、管理者が気づきにくい隙間から侵入する場合もあります。

一度安全な場所として利用し始めると、同じ飛行ルートや止まり場所を繰り返し使うことがあります。追い払った直後はいなくなっても、しばらくすると戻ってくる場合は、単なる一時的な飛来ではなく、建物内をねぐらや営巣場所として利用している可能性があります。

セキレイによって発生する被害

セキレイ
セキレイはハトやムクドリより小さいため、「大きな被害にはならない」と思われがちです。しかし、工場、倉庫、商業施設、立体駐車場、マンションなど、衛生管理や利用者の安全が求められる場所では、少量の糞でも問題になります。

また、営巣されると親鳥が何度も餌を運び、巣の周辺で過ごす時間が長くなります。糞、羽毛、巣材、鳴き声など複数の被害が同時に発生し、清掃だけでは解決できなくなることがあります。

糞による汚れと衛生被害

セキレイが梁や配管、看板、手すりなどに止まると、その真下に糞が蓄積します。床や通路だけでなく、外壁、窓、車両、室外機、機械設備などが汚れることもあります。

入口付近や歩行者通路に糞が落ちると、来訪者や従業員に不衛生な印象を与えます。雨などで濡れた糞は滑りやすくなることもあり、床面の状態によっては転倒防止の観点からも早めの清掃が必要です。

糞を長期間放置すると乾燥して細かな粉じんになり、清掃時に舞い上がる可能性があります。清掃する際は素手で触れず、手袋やマスクを着用し、周囲に飛散させない方法で回収することが重要です。

工場・倉庫での商品・製品への被害

工場や倉庫では、セキレイの糞や羽毛が製品、原材料、梱包材、パレットなどに付着する可能性があります。食品工場や食品倉庫はもちろん、医薬品、精密機器、電子部品などを扱う施設でも、鳥由来の異物が混入するリスクは軽視できません。

製品に直接付着していなくても、製造ラインや作業台の上に糞が落ちれば、清掃や消毒のために作業を止めなければならないことがあります。保管中の段ボールが汚れれば、商品の中身に問題がなくても交換や再梱包が必要になるでしょう。

さらに、鳥が施設内を飛び回る状態そのものが、取引先や監査担当者から衛生管理上の問題と判断される可能性があります。侵入した鳥をその都度追いかけるだけでは再発を防げないため、どこから入り、どこに止まり、何を目的に滞在しているのかを調べることが重要です。

建物に巣を作られる被害

セキレイは、周囲を壁や屋根に囲まれた狭い場所に巣を作ります。工場や倉庫では、庇の内側、屋根と鉄骨の隙間、シャッターケースの上、配管ラック、設備機器の裏側などが営巣場所になることがあります。

巣の周辺には、親鳥やヒナの糞、抜け落ちた羽毛、運び込まれた巣材などが蓄積します。枯れ草や細い根などの巣材が排水口や雨樋に落ちれば、詰まりや排水不良の原因になることもあります。機械設備や換気設備の近くでは、巣材が設備の動作や保守点検を妨げる可能性にも注意が必要です。

鳥の巣にはダニなどが付着している場合があります。巣立った後に残された巣を放置すると、寄生していた虫が周囲へ移動する可能性もあるため、空になった巣の撤去だけでなく、周辺の清掃や状況に応じた消毒も検討しましょう。

鳴き声による騒音被害

セキレイは「チチン、チチン」「チチッ」といった高く通る声で鳴きます。単独で飛来しているときはそれほど気にならなくても、繁殖期に親鳥が警戒して鳴いたり、巣の中でヒナが餌を求めたりすると、鳴き声を頻繁に聞くようになります。

早朝から活動するため、住宅や宿泊施設の近くでは、睡眠の妨げになることがあります。工場や事業所でも、事務所の窓付近、休憩室、社員食堂など人が長時間過ごす場所に巣を作られると、従業員から苦情が出る可能性があります。

鳴き声だけを抑えることは難しく、音が発生している原因が巣やねぐらであれば、その場所を利用できないようにする再発防止策が必要です。

車のミラーや窓ガラスをつつく被害

セキレイは縄張り意識が強く、車のサイドミラーや建物の窓ガラスに映った自分の姿を、縄張りに入ってきた別の個体と認識して攻撃することがあります。

同じ車や窓に何度も飛来し、くちばしでつついたり、周辺に糞を落としたりするのが特徴です。鏡やガラスそのものに大きな損傷が出なくても、汚れが繰り返され、車両や施設の管理者にとって負担になる場合があります。

特定のミラーに対して繰り返し行動している場合は、駐車中だけカバーをかけるなど、反射する像を一時的に見えなくする方法が考えられます。ただし、周辺に巣や頻繁に利用する場所がある場合は、ミラーだけを隠しても別の反射面へ移ることがあるため、周囲の状況も確認しましょう。

セキレイは自分で駆除してもよい?

悩み
結論からお伝えすると、被害が出ている場合でも、セキレイを許可なく捕まえたり、傷つけたり、殺したりすることはできません。

一般的に「害鳥駆除」という言葉が使われますが、実際の鳥害対策では、鳥を捕獲・殺傷するのではなく、防鳥ネットなどを使って建物への侵入や営巣を防ぐ方法が基本になります。

セキレイは鳥獣保護管理法の対象

セキレイを含む野生鳥類は、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」、いわゆる鳥獣保護管理法の対象です。野生鳥獣の捕獲や殺傷、鳥類の卵の採取は原則として禁止されており、被害防止などの目的で実施する場合にも、所定の許可が必要になることがあります。

「敷地の中に入ってきた」「自社の建物に巣を作った」という理由だけで、自由に捕獲できるわけではありません。粘着物やわなを使って捕まえる、巣にいる鳥を傷つける、卵を処分するといった行為は、法律に抵触するおそれがあります。

被害が深刻で捕獲などが必要と考えられる場合は、自己判断で行わず、自治体の担当窓口や鳥害対策の専門業者へ相談しましょう。

卵やヒナがいる巣は勝手に撤去できない

巣の中に卵やヒナがいる状態で巣を撤去すると、鳥類の卵の採取やヒナの捕獲・損傷に該当するおそれがあります。被害が発生していても、卵やヒナごと勝手に取り除くことは避けなければなりません。

巣を見つけたら、まず親鳥が出入りしているか、卵やヒナがいるかを離れた場所から確認します。ただし、高所や設備の奥にある巣を無理にのぞき込むと、転落や機械への接触など別の事故につながる可能性があります。

工場では生産や衛生管理への影響から、巣立ちまでそのままにすることが難しいケースもあります。その場合も、自治体や専門業者に相談し、必要な手続きと対応方法を確認してください。

巣立った後の空の巣であれば撤去できる?

卵やヒナがおらず、親鳥も使用していない空の巣であれば、一般的には撤去できます。ただし、一時的に親鳥が巣を離れているだけの場合もあるため、完全に巣立ったことを慎重に確認する必要があります。

撤去する際は、手袋、マスク、保護メガネなどを着用し、糞や巣材を周囲に飛散させないように作業します。高所や機械設備の近くにある場合は、自分たちだけで無理に作業せず、専門業者へ依頼する方が安全です。

また、巣を取り除くだけでは、翌年や次の繁殖機会に同じ場所へ戻ってくる可能性があります。撤去後は清掃を行い、巣を作った隙間をふさぐ、防鳥ネットで侵入経路を遮断するなど、再発防止まで同時に行いましょう。

セキレイの鳥害対策方法

柵に乗る2羽のセキレイ
セキレイ対策では、鳥を見つけるたびに追い払うのではなく、「侵入させない」「止まらせない」「巣を作らせない」という環境をつくることが重要です。

セキレイは体が小さく、地面の近くから建物内へ入ることもあるため、ハト対策と同じ方法をそのまま採用しても、十分な効果が得られない場合があります。対象となる鳥の大きさ、侵入経路、施設の使い方に合わせて対策を選びましょう。

被害状況と侵入経路を調査する

対策を始める前に、セキレイがどのように建物を利用しているのかを確認します。見るべきポイントは、鳥の姿だけではありません。

  • 糞が集中している場所
  • 羽毛や巣材が落ちている場所
  • 鳥が出入りする時間帯
  • 侵入時と退出時の飛行ルート
  • 梁や配管など、よく止まる場所
  • シャッターや扉が開いている時間
  • 屋根、外壁、換気口などの隙間

床の糞をたどることで、天井付近の止まり場所や巣が見つかることもあります。日中に姿が見えなくても、夜間だけねぐらとして利用している場合があるため、被害の発生時間も確認しましょう。

侵入口を特定しないまま、目についた場所だけに対策品を取り付けると、別の場所へ移動するだけで被害が続くことがあります。施設全体を見ながら、鳥の行動を把握することが重要です。

防鳥ネットでセキレイの侵入を防ぐ

防鳥ネットは、セキレイを建物や設備に近づけないための代表的な対策です。鳥が利用している空間そのものをネットで閉鎖できるため、適切に設置すれば継続的な侵入防止効果が期待できます。

工場や倉庫では、天井の梁下、庇の内側、バルコニー、設備まわりなどをネットで区画します。セキレイは小型の鳥なので、対象鳥に対応した細かい網目の製品を選ばなければなりません。鳩を対象とした大きな網目では、セキレイが通り抜けてしまう可能性があります。

また、ネット本体よりも注意したいのが端部の処理です。外壁との接続部分、柱、配管の貫通部、ネット同士の継ぎ目などに隙間が残ると、そこから侵入されることがあります。小鳥対策では、わずかな隙間まで丁寧に閉じる施工品質が効果を大きく左右します。

ネットを設置する際は、防鳥効果だけでなく、設備の点検、照明交換、避難経路、消防設備、フォークリフトやクレーンの動線なども考慮する必要があります。必要な場所には開閉部を設けるなど、施設の運用を妨げない設計が大切です。

建物の隙間や営巣場所をふさぐ

セキレイが決まった隙間から出入りしている場合は、その開口部を閉鎖する方法が効果的です。屋根と外壁の接合部、軒天の破損部分、シャッターケース周辺、看板の裏、配管まわりなどを点検しましょう。

ただし、内部に鳥や巣が残ったまま入口をふさぐと、鳥を閉じ込めてしまう危険があります。卵やヒナがいないかを確認し、鳥が外に出たことを確認したうえで施工する必要があります。

また、換気口や排水部分を完全にふさぐと、建物や設備の機能に影響します。通気性を確保できる金網や専用部材を使うなど、場所に合った方法を選びましょう。応急的にテープや段ボールを貼るだけでは、劣化や脱落によって再び侵入されることがあります。

防鳥剣山・ワイヤーなどで止まりにくくする

セキレイが手すり、看板、庇の先端など、限られた場所に止まっている場合は、防鳥剣山や防鳥ワイヤーなどを使って着地しにくくする方法があります。

ただし、セキレイは体が小さく、脚も細いため、剣山の針と針の間に止まったり、製品を避けてすぐ隣へ移動したりすることがあります。対象鳥や設置場所に合っていない製品では、期待した効果を得られません。

広い空間への侵入や営巣が発生している場合は、止まり場所だけに剣山を設置するより、防鳥ネットで空間全体を閉鎖する方が適していることがあります。被害範囲と鳥の行動に合わせて使い分けましょう。

忌避剤によるセキレイ対策

鳥用の忌避剤を、セキレイがよく止まる場所や近づいてほしくない場所に設置する方法もあります。鳥が不快に感じる感触や刺激を利用し、その場所を避けるよう促す対策です。

忌避剤は、ネットを張りにくい狭い場所や、外観への影響を抑えたい場所で選択肢になります。一方で、設置場所、製品の特性、建物の温度や汚れなどによって効果や持続期間が変わるため、どの場所でも同じ結果が得られるとは限りません。

すでに巣があり、その場所への執着が強くなっている場合は、忌避剤だけで解決するのが難しいこともあります。侵入口の封鎖や防鳥ネットと組み合わせ、鳥がその場所を利用できない状態にすることが重要です。

音や光を使った対策は効果がある?

大きな音、猛禽類の鳴き声、反射テープ、目玉模様の器具などを使って、セキレイを驚かせる方法も見かけます。設置直後は警戒して近づかなくなる場合がありますが、安全なものだと学習すると、再び飛来する可能性があります。

特に、餌場や安全なねぐら、営巣場所がある場合は、一時的に驚かせるだけでは根本的な解決になりにくいでしょう。同じ刺激を長期間続けるのではなく、鳥が物理的に侵入・着地できない対策を基本として考えることをおすすめします。

また、大きな音を使う装置は、周辺住民や従業員への騒音にも配慮が必要です。住宅地や営業時間中の施設では、鳥を追い払う音そのものが新たな苦情の原因にならないよう注意しましょう。

餌や水場を減らして環境を改善する

セキレイは主に昆虫を食べるため、食品くずを片づけるだけで飛来がなくなるとは限りません。それでも、施設周辺を清潔に保ち、鳥や虫が集まりにくい環境をつくることは大切です。

蓋のないゴミ箱や散乱した食品くずを放置しない、水たまりや排水不良を解消する、植栽を適切に管理するなど、日常的な環境改善を行いましょう。夜間照明に虫が大量に集まっている場合は、施設の安全や作業性を損なわない範囲で、照明の種類、向き、点灯時間などを見直す方法もあります。

糞や巣材を放置すると、鳥が継続して利用している場所を見落としやすくなります。清掃後に新しい糞が落ちた位置を確認すれば、現在使われている止まり場所を特定しやすくなり、対策範囲の判断にも役立ちます。

糞の清掃と消毒を行う

防鳥ネットなどを設置して侵入を防いでも、すでに付着した糞や残された巣材はなくなりません。対策工事とあわせて清掃し、衛生的な状態へ戻すことが重要です。

糞を清掃するときは、手袋やマスクなどの保護具を着用します。乾燥した糞をほうきで強く掃くと粉じんが舞うため、周囲へ飛散させないよう注意しながら回収してください。作業後は手洗いを行い、使用した道具も適切に洗浄・管理します。

高所に大量の糞がある場合や、食品を扱う場所、空調・換気設備の周辺などでは、施設側の衛生基準に沿った方法で作業する必要があります。自社で安全に対応できない場合は、鳥害対策や清掃の専門業者へ相談しましょう。

被害が続く場合は専門業者に相談する

市販の防鳥用品を設置してもセキレイが戻ってくる場合は、対策場所や方法が鳥の行動と合っていない可能性があります。

例えば、糞が落ちている場所に剣山を設置しても、実際の止まり場所がさらに上の梁であれば被害は止まりません。ひとつの隙間をふさいでも、別の開口部が残っていれば、侵入経路が変わるだけです。また、すでに卵やヒナがいる場合は、すぐに工事できない可能性もあります。

専門業者は、鳥の種類、侵入経路、止まり場所、営巣状況、施設の構造などを調査し、必要な対策範囲を判断します。工場や倉庫では、防鳥効果だけでなく、生産設備、作業動線、消防設備、メンテナンス性なども踏まえて施工方法を検討する必要があります。

被害が軽いうちであれば、対策範囲を小さく抑えられる可能性があります。「数羽しかいないから」と放置せず、同じ場所で糞が増えている、巣材を運んでいる、建物内へ繰り返し入っていると気づいた段階で、早めにご相談ください。

セキレイの鳥害対策まとめ

屋根の上に乗るセキレイ
セキレイは、尾を上下に振りながら歩く姿が印象的な身近な野鳥です。一方で、市街地への適応力が高いハクセキレイなどは、工場、倉庫、商業施設、住宅などの人工構造物を、ねぐらや営巣場所として利用することがあります。

建物内に入り込まれると、糞による床や設備の汚れだけでなく、製品への付着、異物混入、巣材による設備への影響、鳴き声など、さまざまな被害につながります。セキレイは体が小さいため、わずかな隙間から侵入できる点にも注意が必要です。

セキレイを許可なく捕獲・殺傷することや、卵・ヒナがいる巣は原則として勝手に撤去することはできません。鳥害対策では、鳥そのものを駆除するのではなく、防鳥ネットや隙間の封鎖などによって、侵入・着地・営巣を防ぐことが基本です。

効果的な対策を行うためには、糞が落ちている場所だけを見るのではなく、侵入口、飛行ルート、止まり場所、巣の有無まで調査しなければなりません。特に工場や倉庫では、施設の稼働や安全設備に配慮した設計・施工が求められます。

セキレイの飛来や糞害、営巣にお困りの方は、被害が広がる前に日本鳩対策センターへご相談ください。現場の状況とセキレイの行動を確認し、建物の用途に適した鳥害対策をご提案いたします。

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