教えて!鳩対策センターさん

/2015.08.06

喘息の恐れもある!鳩が引き起こすアレルギー

鳩の糞は危険!!

鳩は、アレルギーの原因となることがあります。鳩自体が悪い病原菌を持っていなくても、鳩の糞に含まれる物質に人間の体が過剰に反応して、アレルギー症状を起こしてしまうことがあるのです。また、鳩の羽毛や、鳩が媒介するダニやシラミが、喘息発作の原因になる恐れもあります。

■過敏性肺炎

過敏性肺炎は、何らかのアレルゲン(抗体)を吸い込むことによって、肺胞が炎症を起こすアレルギー疾患です。アレルゲンは、カビ、有機物、化学物質などさまざまですが、いずれも本来は病原菌や毒性を持つものではありません。ですが、特定の物質を繰り返し吸い込んでいるうちに肺が過剰に反応するようになり、やがてその物質を吸い込むだけで肺胞が炎症を起こすようになります。
鳩の糞に含まれるタンパク質も、過敏性肺炎を引き起こす代表的なアレルゲンの1つです。

【症状】

過敏性肺炎を発症すると、咳、痰、呼吸困難、チアノーゼ、胸痛などの呼吸器症状と、悪寒、発熱、倦怠感などの全身症状が現れます。
急性型の場合、大量のアレルゲンを吸い込んでから4~8時間で発症するのが一般的です。悪寒、発熱、倦怠感といった風邪のような症状とともに乾いた咳や呼吸困難などのアレルギー症状が現れ、重症化するとチアノーゼや血痰が起こります。これらの症状は数時間~十数時間続き、その後も症状が出ては治まることを繰り返すので、アレルゲンから離れても症状が消えるまでに数日かかる場合もあります。さらに、過敏性肺炎は何度も繰り返すうちに肺が線維化し、アレルゲンを吸い込まなくても常に咳や呼吸困難感が起こる状態になる恐れがあるので、注意が必要です。
また、数ヶ月~数年にわたって少量のアレルゲンを吸い込み続けることで、慢性型の過敏性肺炎を発症することもあります。その場合、高熱や呼吸困難などの激しい症状は少ないものの、軽い咳、息切れ、微熱、疲れやすさなどの症状が慢性的に現れるようになります。

【検査・診断】

鳩の多い環境にいると呼吸器症状を発症し、その環境から離れると症状が治まる場合は、鳩の糞をアレルゲンとする過敏性肺炎の疑いがあります。病院で胸部レントゲンや胸部CTを取ってもらいましょう。肺全体に陰影が見られることが、過敏性肺炎の主な診断基準です。なお、アレルギーの原因を特定するためには、抗原の吸入誘発テストや、アレルゲンの有無を調べる血液検査を受けるという方法があります。

【予防・対策】

鳩の糞にアレルギーがある場合、過敏性肺炎を防ぐ一番の対策は、鳩がいる環境に極力近づかないことです。なお、日頃から鳩の糞を掃除したり、鳩の糞が多い場所で作業したりする仕事に従事している人は、急性・慢性を問わず過敏性肺炎を発症するリスクが高いので注意しましょう。乾燥して空気中に舞う糞を吸い込まないように、作業の際にはマスクや手袋の着用を徹底することが大切です。

■気管支喘息

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先に述べたように、鳩の糞に含まれるタンパク質は過敏性肺炎の原因となりえますが、喘息の原因になることはあまりありません。ですが、鳩の羽毛や鳩が媒介するダニやシラミは、喘息を伴うアレルギー症状を引き起こすことがあります。

【症状】

喘息発作を起こすと、気管支に炎症が起こって空気の通り道が狭まり、咳や呼吸困難などの症状が現れます。その際、呼吸にともなって「ぜーぜー」と音が鳴ることが特徴です。発作がひどいときには、十分な呼吸ができなくなって死亡する恐れもあります。

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小さなお子さまの健康被害のご相談(どう対処したらよいのか、病院の診察を受けたほうがいいのか、など)は、全国同一の短縮番号#8000におかけください。お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さまの症状に応じたアドバイスを受けることができます。
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