教えて!鳩対策センターさん

/2015.08.05

工場・倉庫に集まる鳩。商品が糞で汚れるその前に

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工場や倉庫に住み着く鳩

※本記事での鳩とはドバトの事を示します。

工場や倉庫では、日々様々な商品の製造が行われています。お客様に万全な商品を届けるためにも、その品質の管理もきちんと行われているといえます。なお、そうした工場や倉庫において、働いている人に対してだけでなく、商品に対しても鳩の糞害が及ぶことがあります。
たとえば、商品に糞を落とされてしまうと、商品価値が無くなってしまい、損害を生む結果となります。また、工場・倉庫の敷地内に積んでいる商品に糞を落とされるだけでなく、工場・倉庫内に鳩が入り込んで製造段階で糞を落とされるという可能性もあります。
糞が付着していることに気づかず梱包してしまうと、納品先からのクレーム、さらには営業停止処分にまで発展する危険性も。

■手軽にできる対策

鳩対策の方法は様々ですが、中には手軽にできるものもあります。
たとえば、CDを吊るしておくという方法。これは一般的な家庭でも試されている方法で、一定の効果があると言われています。
CDを吊るしておくと、太陽光などがCDの盤面で反射されます。この反射された光を鳩が嫌がるというところから、この方法は生まれました。CDは風で揺れるため、光もランダムに反射されます。そのため、様々な方向からくる鳩に対応できるというわけです。

もうひとつ、磁石を使うという方法もあります。これは、鳩が地磁気を頼りにして飛行しているという説に関係しています。
伝書鳩や鳩レースなどからわかるように、鳩はかなりの正確さをもって元の場所に戻ることができます。これは、鳩が地磁気を感じ取っているからだとされています。このことから、強力な磁石を設置することで磁気を乱し、鳩が近寄れないようにする対処法が考えられています。

こういった対策は自分たちでも簡単に行うことができますし、材料費もあまりかかりません。そのため、こういた対策が行なわれている光景を見かけることもめずらしくありません。
では、こういった対策には、一体どれほどの効果があるのでしょうか?

■効果はあっても一時的なもの?

結論からいえば、これらの方法は一時的に効果を発揮することはあるものの、長きにわたって影響を与えられるほどの効果は見込めません。

まずCDのほうですが、やはりキラキラとした光は嫌うのか、効果自体は発揮されます。しかし、それも一時的なもので、慣れるとCDに構わずやってくるようになります。また、CDを吊るしておくのは周囲の住人にとっても迷惑になることもあり、眩しいと苦情がくることもあります。工場など広い敷地の場合には周りの事はあまり考えなくてもいいかもしれませんが、どちらにせよ鳩が慣れてしまうと意味がないため一時しのぎにしかならないようです。

磁石の場合、鳩は地磁気を感じ取って飛行していると言われておりますが、これは長距離の飛行であったり、視界が確保できない場合のことで、地磁気だけを頼りにして飛んでいるわけではありません。目視できる範囲に関しては、視覚で判断します。磁石の磁場を嫌がるということ自体はあるようですが、それほどの効果は見込めないようです。また、こちらもCDと同じく、慣れるとまた寄ってくるようになります。

こういったことから、CDや磁石による鳩対策は一時的な効果を見せることはあるものの、根本的な対策までには至らないといえます。

■しっかりとした対策を

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鳩による被害を抑えるために工場でどのような対策をするべきかといえば、鳩避けネットの設営などの根本的な対策です。

工場で最も鳩が侵入しやすい場所は入り口で、続いて窓や換気口が多いです。
入り口をネットで塞ぐという対策をよくされますが、人やトラック・重機が出入りする際に少しでもネットが開いているとそこから鳩が侵入してしまいます。
工場・倉庫内は鳩が留まる場所が無数に存在しているため、一旦鳩に侵入されてしまうと、剣山などでの対策では莫大なコストがかかってしまうことも。

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そのため、鳩が留まる天井や梁などにネットを全て貼る対策がよく用いられます。
理想は全面にネットを貼る「全面貼り」ですが、こちらも工場の大きさによってはコストがかかるので、段階的にネットを貼っていくという手段もあります。まずは糞を落とされたくない場所(商品を一時的に保管している場所、製造ラインなど)だけにネットを貼ることで、部分的に糞害から商品を守ることが出来ます。

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