鳩対策/2026.03.03
ムクドリの鳥害にお困りの方!対策・駆除について鳥害対策のプロが徹底解説!
ムクドリは、その愛らしい外見とは裏腹に、都市部や農村部で深刻な鳥害を引き起こす存在として知られています。特に夕方から夜にかけて形成される大規模な集団ねぐらによる騒音や糞害は、地域住民の生活環境に大きな影響を与えています。また、農作物への被害や建物への営巣、特に工場倉庫の庇下部分への営巣による産業施設での被害も無視できない問題となっており、適切な対策が求められています。
今回は、そんなムクドリの被害対策について、プロの目線で詳しく解説いたします。
目次
1: ムクドリってどんな鳥?

ムクドリは、スズメ目ムクドリ科に属する鳥で、日本では北海道から九州・沖縄まで広く分布しています。体長は約20~22センチメートル程度で、灰褐色の体に黒っぽい頭部、黄色いくちばしと足が特徴的です。都市部から農村部、そして工場地帯まで様々な環境に適応する能力が高く、人間の生活圏に密着して生息しています。
1-1: ムクドリは昔から日本人にとって身近な鳥
ムクドリは古くから日本の風景に溶け込んできた鳥で、その名前は木の洞(うろ)に巣を作ることから「椋の鳥」と呼ばれたという説が有力です。農村部では害虫を食べてくれる益鳥として重宝されてきた歴史がありますが、都市化や産業化の進展とともに人間の生活圏での活動が活発になり、近年では鳥害として問題視されることが増えています。
童謡や文学作品にも登場するなど、日本の自然風景の一部として親しまれてきましたが、その群れの規模拡大により、現在では対策が必要な鳥類として認識されています。
1-2: ムクドリの生態
ムクドリは非常に社会性の高い鳥で、特に繁殖期以外は大きな群れを形成して行動します。秋から冬にかけては数百羽から数千羽規模の大群を作ることもあり、夕方になると一斉に集団ねぐらに向かう習性があります。この集団行動が、騒音や糞害などの深刻な被害を引き起こす主要な原因となっています。
繁殖期は主に4月から7月頃で、この時期にはオスとメスがペアになって行動し、樹洞や建物の隙間、換気口、そして工場倉庫の庇下や構造物の隙間などに巣を作ります。一度に4~6個の卵を産み、約2週間で孵化します。雛は約3週間で巣立ちを迎えますが、この期間中は親鳥が頻繁にエサを運ぶため、巣の周辺での活動が活発になります。
1-3: ムクドリの食性
ムクドリは雑食性で、昆虫の幼虫やミミズなどの土壌動物を好んで食べます。特に繁殖期には動物性タンパク質を多く必要とするため、昆虫やその幼虫を積極的に捕食し、この習性から農業害虫の駆除に貢献する益鳥としての側面もあります。
一方で、柿、ブドウ、サクランボ、桃などの果実や穀物も好み、収穫期には果樹園で大きな被害をもたらすことがあります。都市部や工場周辺では人間が捨てた食べ物の残りかすやゴミも食べることがあり、この適応能力の高さが都市部や産業施設周辺での繁殖を可能にしています。
1-4: ムクドリの分布
ムクドリは日本全国に広く分布しており、多くは一年を通して同じ地域に留まる留鳥として分類されています。北海道や東北地方では一部渡りを行う個体群もいますが、基本的には人が生活する場所に密着して生息するシナントロープ(都市適応種)としての特徴を持っています。
特に街路樹が多い公園や駅前、商業施設周辺、農耕地や河川敷など、餌が豊富で安全にねぐらを形成できる場所を好んで生息します。近年では都市部や工場地帯での個体数増加が顕著で、特に駅前や商業施設周辺、そして工場倉庫の庇下や構造物周辺での集団ねぐらの形成が深刻な問題となっています。
1-5: ムクドリは集団ねぐらへの執着心が強い
ムクドリの最も特徴的な習性の一つが、集団ねぐらを形成することです。一度安全と判断した場所には強い執着心を持ち、同じ場所を継続して使用する傾向があります。特に繁殖期に巣を作った場所は、子育てに適した環境として記憶されるため、翌年以降も同じ場所に営巣しようとします。
集団ねぐらの場所として好まれるのは、街路樹や公園の木々、駅前の植栽などですが、工場倉庫の庇下や鉄骨構造物の隙間も、外敵から身を守りやすく、雨風をしのげるため、ムクドリにとって理想的な環境となっています。一度集団ねぐらが形成されると、対策を講じても簡単には移動せず、継続的な被害が発生する原因となります。
2: ムクドリの被害

ムクドリによる被害は主に集団ねぐらの形成に起因するものが多く、その規模の大きさから地域全体に深刻な影響を与えます。特に都市部では駅前や商業施設周辺での被害が顕著で、住民の生活環境や商業活動に大きな支障をきたします。
また、工場倉庫においては、製品の汚染や設備の故障など、事業活動に直接的な損害を与えることも少なくありません。
2-1: 集団ねぐらによる被害
ムクドリの最も深刻な被害は、夕方から夜にかけて形成される集団ねぐらによるものです。数百羽から数千羽のムクドリが一箇所に集まることで、その周辺地域では騒音、糞害、悪臭など複合的な問題が発生します。集団ねぐらは一度形成されると、同じ場所を継続して使用する傾向があるため、被害も長期間継続することになります。
集団ねぐらの形成により、周辺では大量の糞が蓄積され、歩道や建物の外壁、車両などが汚染されます。これにより清掃作業に多大な労力と費用がかかるほか、糞に含まれる病原菌による健康リスクも懸念されています。
2-2: 鳴き声がうるさい等の騒音被害
ムクドリの集団ねぐらでは、数千羽が一斉に鳴くことで非常に大きな騒音が発生します。特に夕方の集合時と早朝の飛び立ち時には、「ギューギュー」「ギャーギャー」といった濁音系の鳴き声が相当な音量となり、周辺住民の生活に深刻な影響を与えます。
この騒音により、睡眠障害やストレス、集中力の低下などの健康被害も報告されています。住宅地や商業施設周辺でこのような騒音が発生すると、住民の生活の質が大きく低下し、商業活動にも悪影響を与えることがあります。工場倉庫においても、作業員の集中力低下や近隣住民からの苦情につながる可能性があります。
2-3: 糞による被害
集団ねぐらの周辺では、大量のムクドリの糞が蓄積されます。歩道、建物の外壁、車両、看板、洗濯物などあらゆる場所が糞で汚染され、見た目の悪さだけでなく、衛生面でも深刻な問題となります。特に商業施設や駅前などでは、利用者への印象も悪くなり、経済的な損失も発生します。
ムクドリの糞には様々な病原菌が含まれている可能性があり、サルモネラ菌や大腸菌などの細菌感染のほか、鳥インフルエンザなどのウイルス感染のリスクも指摘されています。また、糞は酸性が強く、建物の外壁や金属部分を腐食させる可能性もあるため、長期間放置すると建物の劣化が進み、修繕費用がかさむことがあります。
糞の清掃作業を行う際には、マスクや手袋を着用し、適切な防護措置を講じることが重要です。乾燥した糞が舞い上がることによる健康被害も懸念されるため、霧吹きなどで湿潤化してから回収することが推奨されます。
2-4: 家に巣が作られる被害
ムクドリは建物の軒下、換気口、雨樋の隙間、屋根裏、看板の裏など、人目につきにくい場所に巣を作ることがありますが、特に工場倉庫の庇下は、雨風をしのげ外敵から身を守りやすいことから、格好の営巣場所となります。巣材には枯れ草や小枝、ビニール片などが使われ、これが排水口を詰まらせたり、エアコンの配管を塞いだりする原因となることがあります。
また、巣の中にはトリサシダニなどの寄生虫が生息していることがあり、これらが室内に侵入して人体に刺咬被害をもたらす危険性があります。ダニによるかゆみや湿疹が発生した場合は、速やかに医療機関を受診し、市販のダニ駆除剤などで対処する必要があります。
2-5: 工場・倉庫でのムクドリの鳥害
工場や倉庫においても、ムクドリによる深刻な被害が発生しています。特に庇下部分や屋根の隙間、換気口付近などに巣を作ることが多く、これらの施設では以下のような被害が報告されています。
製造ラインや保管商品への糞害は、食品工場や精密機器工場では致命的な問題となります。ムクドリの糞が製品に混入することで、商品の品質低下や出荷停止、リコールなどの深刻な事態を招く可能性があります。また、糞に含まれる病原菌による食品汚染は、消費者の健康被害につながる重大なリスクです。食品工場では、HACCPなどの衛生管理基準に抵触し、クレームや製品回収の恐れもあります。
庇下部分に営巣されると、巣材や羽毛が配管や機械設備に詰まり、設備の故障や機能低下を引き起こすことがあります。特にエアコンの室外機や換気設備への影響は深刻で、修理や清掃に多額の費用がかかることがあります。また、巣材が雨樋やルーフドレン、配管トラップを閉塞することで、漏水や錆、カビを誘発する可能性もあります。
工場内でのムクドリの鳴き声は、作業環境の悪化や従業員のストレス増加につながります。特に早朝や夕方の時間帯に大きな騒音が発生することで、作業効率の低下や労働災害のリスクも高まります。フォークリフト動線やスロープに糞が落ちると滑りやすくなり、安全衛生上の問題も生じます。
また、ムクドリは警戒心が強く、光るものや動くものに反応することがあります。工場内では小さな隙間に入り込んだり、巣材として異物を持ち込むケースも報告されています。工場内の小さな金属部品やネジ、電子部品などを持ち去り、製品の組み立て作業に支障をきたすケースも報告されています。さらに、気に入ったものを出荷前の段ボールの隙間に隠すことがあり、出荷後に発見されるトラブルも発生しています。
清掃や保全作業においても、庇下や高天井の梁は高所作業が必要で、頻繁な清掃が重負担となります。照明器具や監視カメラの真下汚染も常態化し、設備の機能低下や保守作業の増加につながります。
2-6: 農作物への被害
ムクドリは雑食性で果実を好むため、農作物への被害も深刻です。特にブドウ、柿、サクランボ、桃、トマトなどの果樹園や畑では、収穫前の作物が群れによって食べ荒らされることがあります。稲作地帯では、穂が実る時期に稲穂を食べる被害も報告されています。
一度に多くのムクドリが飛来するため、短期間で広範囲にわたる被害が発生し、農家の経済的損失につながるケースも少なくありません。農作物への被害は、単に食べられるだけでなく、つつかれることで商品価値が下がることも問題となります。
3: ムクドリは自分で駆除しても良い?

結論として、ムクドリはご自身で駆除してはいけません。その理由として、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)により保護の対象となっているためです。
3-1: ムクドリは鳥獣保護法の保護対象
ムクドリは鳥獣保護管理法により保護されている野鳥であり、無許可での捕獲、殺傷、巣の撤去、卵の採取などは禁じられています。たとえ深刻な被害を受けていたとしても、個人や企業が勝手に駆除することは法律違反となり、処罰の対象となります。
そのため、ムクドリによる被害でお困りの場合は、まず自治体の環境担当部署や専門の業者に相談することが重要です。適切な対策を講じるためには、鳥類の生態や行動パターンを理解した専門家による対応が不可欠です。
3-2: 狩猟による捕獲には免許が必要
ムクドリは鳥獣保護管理法で保護されている一方、狩猟鳥獣に指定されているため、狩猟免許を持つ者であれば、狩猟期間中に限り適切な手続きを経て捕獲することが可能な場合があります。しかし、狩猟を行うためには第一種または第二種狩猟免許の取得が必要であり、さらに狩猟者登録や猟具の所持許可なども必要となります。
また、住宅地や市街地、工場敷地内では銃器の使用が制限されているため、実際に狩猟による駆除が可能な場所は限られています。集団ねぐらでの大量捕獲は現実的ではなく、根本的な解決にはならないことが多いのが実情です。
3-3: 無許可で駆除すると懲役または罰金の可能性も?
もし、許可なくムクドリの捕獲や卵の除去、巣の撤去などを行ってしまうと、鳥獣保護管理法違反により1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。また、大量に駆除した場合や営利目的で行った場合には、さらに重い処罰が科せられることもあります。
被害に遭っているからといって、法律を無視した駆除を行うことは絶対に避けなければなりません。適切な手続きを踏み、専門家の指導の下で対策を講じることが重要です。
3-4: ムクドリが巣立った後の空の巣であれば撤去可能
ムクドリが巣立った後の空の巣であれば、法律上の問題なく撤去することができます。ただし、巣の中にはダニなどの寄生虫が残っている可能性があるため、撤去作業の際には手袋やマスクを着用し、感染症やアレルギー対策を十分に行うことが重要です。
また、巣を撤去しただけでは、翌年以降もムクドリが同じ場所に戻ってくる可能性があるため、根本的な対策を講じる必要があります。専門業者による安全な撤去と消毒、その後の予防対策を組み合わせることが効果的です。
4: ムクドリの鳥害対策方法

ムクドリの鳥害対策では、集団ねぐらの形成を防ぐこと、そして建物、特に工場倉庫への営巣を防ぐことが最も重要です。一度集団ねぐらが形成されてしまったり、営巣が始まってしまったりすると対策が困難になるため、予防的な措置を講じることが効果的です。
ムクドリは学習能力が高く、音や光だけの対策では慣れやすいため、物理的な侵入・留まりの阻止を基本とした多層的対策が必要です。
4-1: 防鳥ネットでムクドリ対策
防鳥ネットは、ムクドリの侵入を物理的に防ぐ最も確実な方法の一つです。特に農作物の保護や建物への侵入防止、集団ねぐらとして利用されている街路樹の保護に効果的で、工場倉庫の開口部や庇下、換気口などへの侵入防止にも高い効果を発揮します。適切に設置することでムクドリの被害を大幅に減らすことができます。
ムクドリは体長約20~22センチメートルの中型の鳥であるため、防鳥ネットを選ぶ際には網目の大きさが重要です。網目は20~25mm以下のものを選ぶことで、確実にムクドリの侵入を防ぐことができます。設置する際には、ムクドリが侵入できる隙間を作らないよう、四隅・端部・配管貫通部の目止めを徹底し、テンションをかけてたるみを防止することが大切です。
工場倉庫での設置においては、庇下の面閉鎖、梁下の天井化、看板裏・シャッターケース上の空間封鎖、搬入口の常設カーテンなど、様々な用途で活用できます。難燃・耐候素材を選定し、避難経路や消防設備(スプリンクラー、感知器)の作動範囲を阻害しない設計とすることが重要です。また、点検・清掃用の開閉ファスナー(サービスジッパー)を適所に設置することで、メンテナンス性も確保できます。
弊社製品の「ピーコンネットシリーズ」は、景観に馴染む黒色を採用し、紫外線に強く劣化しにくい難燃性ポリエチレン素材を使用しています。工場や倉庫でも安全に長期使用でき、ムクドリ対策には適切な網目サイズのタイプを選択することで高い防鳥効果を発揮します。
4-2: 電気ショックでムクドリの鳥害対策
電気ショックシステムは、ムクドリが電線や建物の縁に止まった際に微弱な電気刺激を与えることで、その場所を避けるよう学習させる対策方法です。微弱なパルス電流のため、ムクドリに致命的な害を与えることなく、効果的に追い払うことができます。人間やペットが誤って触れても安全な設計となっています。
常習的に留まる縁や梁、フェンス上などには、このシステムが特に有効です。工場倉庫の屋上縁や庇の先端、排気口周辺など、ムクドリが集まりやすい場所に設置することで、ムクドリの集合を防ぐことができます。特に、防鳥ネットの設置が困難な場所での対策として効果的です。
景観性が高く目立たないため、工場倉庫の外観を損ねることなく設置できます。ソーラー駆動で電源工事不要のタイプは既存施設でも導入しやすく、メンテナンスもほとんど必要ありません。
日本鳩対策センターの「ピーコン電気ショック」は、ソーラーパネルで発電し、電気工事不要で簡単に設置できます。ムクドリの体験学習により、対象場所を回避するようになるため、長期的な効果が期待できます。
また、ピーコン電気ショックの通電部、「ピーコンマルチ碍子」はムクドリなどの小鳥にも対応しています。
4-3: 忌避剤のムクドリ対策は効果ある?
忌避剤は、ムクドリが嫌がる匂いや成分、視覚的な効果を利用して、特定の場所への飛来を抑制するものです。ジェルタイプの忌避剤は、視覚・嗅覚・味覚・触覚に働きかけて留まりを抑制し、広範な天端や梁に一定ピッチで配置することで効果を発揮します。
ただし、ムクドリは適応能力が高く、時間が経つと忌避剤の効果に慣れてしまうことがあります。そのため、定期的な交換や補充が必要であり、他の対策方法と組み合わせて使用することが効果的です。工場倉庫などの粉塵・油分環境では汚れで効果低下が早いため、定期清掃・交換計画を前提とした運用が必要です。
弊社製品の忌避剤「バードフリー」は、視覚、嗅覚、味覚、触覚の4つの感覚に働きかけることで、強力な防鳥効果を発揮します。特にムクドリに対しては、炎のように見える視覚的効果が警戒心を高め、その場所に近づきにくくさせます。親鳥に対して特に効果が期待できますが、若鳥は警戒心が弱く慣れやすいため、ネットやスパイク等の物理対策と組み合わせることが重要です。
4-4: 環境改善による総合的な対策
ムクドリの集団ねぐらの形成を防ぐためには、物理的な対策だけでなく、ムクドリが好む環境を改善することも重要です。
街路樹の剪定により枝の密度を減らし、ムクドリが止まりにくい樹形に整えることで、ねぐらとしての魅力を減らすことができます。樹種や時期に配慮しつつ、管理者・自治体と調整のうえで実施することが大切です。
また、ムクドリのエサとなる昆虫の発生を抑制するため、周辺の清掃を徹底し、生ゴミや食べ物の残りかすを適切に処理することも効果的です。ゴミの飛散防止(フタ付容器・防鳥ネット)、屋外でのペットフード保管禁止、果樹の袋掛け、落果・残飯の速やかな回収など、餌資源を絶つことで周辺への滞在時間を短縮できます。
工場敷地内においては、廃棄物の適切な管理や工場建屋の定期的な点検・修繕により、営巣可能な隙間をなくすことも重要です。シャッター上部・側部の隙間対策として隙間ブラシや樹脂・ポリカ板での目止め、ケース内部のネット化なども有効です。搬入オペレーションの見直し(開放時間短縮、エアカーテン・ビニールカーテンの設置、照明色の調整)により、誘引を低減することも可能です。
4-5: 清掃・衛生管理の重要性
ムクドリの糞は乾燥させず、霧吹き等で湿潤化してから回収することが重要です。清掃作業の際には、マスク・手袋・保護メガネを着用し、中性洗剤や適切な消毒剤で清掃します。高所や大量堆積の場合は、安全性を考慮して専門業者への依頼を検討してください。
特に工場倉庫内では、製品への汚染リスクを避けるためにも、徹底した清掃と衛生管理が不可欠です。食品工場等では、HACCPに沿って清掃手順書・記録を整備し、適切な衛生管理を行うことが重要です。高所作業車・墜落防止を徹底し、稼働時間外に清掃作業を実施することで、安全性も確保できます。
5: ムクドリの鳥害対策まとめ

ムクドリは都市環境に適応した賢い鳥で、夕刻の大群による騒音・糞害や建物への営巣、特に工場倉庫の庇下や構造物への営巣など、生活環境・衛生・景観、さらには事業活動に大きな影響を与えます。工場倉庫では製品汚染、設備故障、安全衛生リスクなど、事業継続に直結する深刻な被害が発生する可能性があります。一方で鳥獣保護管理法により、無許可の捕獲や巣・卵の除去はできません。
被害を最小化する鍵は「ねぐら・営巣の定着前に、物理対策を中心とした多層的対策を面で実施すること」です。効果的な対策として以下が挙げられます:
・侵入空間は「ピーコンネットシリーズ」で確実に封鎖(庇下・梁下・看板裏・シャッターケース)
・常習的な留まりには「ピーコン電気ショック」で学習的に抑止
・広い天端・梁には「バードフリー」を適切ピッチで併用
・餌資源の遮断、樹木管理、搬入オペの見直しで再誘引を断つ
ムクドリによる鳥害は、単一の対策では解決が困難な場合が多く、複数の対策を組み合わせた総合的なアプローチが必要です。また、一度集団ねぐらが形成されてしまったり、工場倉庫の庇下などに営巣が始まってしまったりすると対策が困難になるため、予防的な措置を講じることが最も重要です。
「夕方が騒がしくて眠れない」「駅前の並木で糞がひどい」「工場の庇下に巣を作られた」「倉庫内で製品に糞害が発生している」「梁の上が糞で滑って危ない」など、ムクドリの被害でお困りの際は、日本鳩対策センターまでお気軽にご相談ください。現地調査のうえ、建物・樹木・周辺環境、そして工場・倉庫特有の状況に合わせた最適なプランをご提案いたします。
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