こんな時どうするプロの鳩対策

鳩対策失敗事例1 A機械工場株式会社

この鳩対策で大丈夫だと思ってたけど・・・

鳩が工場内のH鋼フランジ部に数日前から2羽で止まっている。ネットで色々見て磁石やCDをぶら下げたりジェルの忌避剤を試したが全く効果がない。

数週間前から鳩が2羽工場内に入り込んできました。

最初はそのうち出ていくだろうと思っていたのですが、なかなか出て行かず糞害も酷くなってきたので、インターネットで調べて鳩が嫌がるというCDや磁石を工場の入り口にぶら下げてみましたが全く効果が出ませんでした。今度は、出入り業者さんから鳩が嫌がるジェルタイプの忌避剤というものがあることを教えていただきこれを鳩が止まるポイントに置いてみましたが、こちらも効果がなく困り果てています。

鳩対策マイスターからのアドバイス

1番の失敗は対策を行ったタイミングですが、鳩対策を行う上で現状、鳩の被害がどこまで進んでいるかがポイントとなります。
これは非常によくある失敗事例です。まず、A機械工場株式会社の場合、2羽の鳩が工場内のH鋼フランジ部に止まっているという事で、単純に迷い込んできた2羽の鳩がたまたまH鋼フランジ部に止まっていると思われているようですが、実は違います。今回失敗した内容をポイントを絞ってみていくと次のようになります。

POINT1 工場の中に2羽いる

failuer_01まず、1つ目のポイントは工場の中に2羽いるという事です。鳩は2羽(オスメス)で行動する事が多く 工場の中に鳩が出入りしているという状態は、すでに鳩が夫婦で工場内をねぐらに決めている状態です。

また、鳩の巣を想像すると、よく小枝を組み合わせた立派な鳥の巣を想像される方も多いですが、ドバトはこのような巣を作る事は少なく、小枝を2~3本持ってくるだけとか、場合によっては何も作らない場合も非常に多く見られます。

特に工場のH鋼フランジ部のコーナーなどに鳩が止まってる事が多くそこに小枝などもない状態でも糞害が集中している場合は、ねぐら、営巣を行っていると判断して間違いありません。 以上の点からA機械工場株式会社様の被害レベルは、既にレベル3~4になっており物理的対策を行わないと被害は収まりません。

POINT2 タイミング

2つ目のポイントはタイミングです。今回、CDや磁石をぶら下げたり、忌避剤を試していただいていますが、まずCDや磁石は鳩が最初やってきた時に「何かあるぞ?」と一時的に警戒はしますが、自分に害がないと判断すると全く効果が出ません。CDや磁石などは執着心が全くない鳩向けの対策と言えます。また忌避剤ですが、こちらも被害レベルや状況に応じて使い分ける必要が有ります。今回使用していただいたジェルタイプの忌避剤は、忌避剤の中では強力なものですが、ねぐらにする初期段階までであれば効果がありますが、既にねぐら営巣状態となっている鳩にはこれらの忌避剤も効果が見込めません。

今回のケースは被害レベルが3~4の状態です。物理的な対策を行うことになりますが、選択肢はネットを飛来ポイントに貼るか、スパイク(剣山)をフランジに置くということになります。

範囲が狭い場合スパイク(剣山)を置くという選択肢もありますが、ほとんどの場合、他のフランジにすぐに移りますし、工場は他にも止まるポイントがたくさんあるため、その度にスパイクを置いていく事になり、結果費用が多くかかります。

まとめ

以上の点から、ベストな対策はネットを天井面に張り、営巣、飛来箇所を箇所をなくす事です。2週間?1ヶ月ほどで諦めて他の場所(工場外)で巣をつくります。こうなると新しい場所への帰巣本能が働くため、その鳩は来なくなります。